不登校【フリースクール】

全国に500程度あるとも言われるフリースクール。不登校受け入れのフリースクール1つとっても、その規模、教育方法も多種多様です。法律上は正規の学校ではないのですが、逆に学校の指導要領の枠組みに添う必要はないため、各々独創的な学びが可能に。これがフリースクールの最大の特徴となっています。

フリースクールとはどういったところか

今後は「正式な教育機関」に

不登校受け入れのフリースクール

フリースクールは法律上「民間施設」と見做されます。そのため、通学しても卒業資格を得られないことには、まず留意しておきましょう。
しかし、文部科学省は、フリースクールを正式な教育機関として認め、財政援助も行う方針を固めています。早ければ2016年より制度化される見通しとなっていますから、利用者(あるいは利用を検討されている方)には嬉しいニュースと言えるでしょう。ではここで、現行のフリースクールにはどういった特徴があるのかを、下表で確認しておきましょう。

フリースクールの特徴

  • 子どもたちの「育ち・教育の多様化」に対応している
  • 当初、対象の多くは小中学生であったが、現在高校生以上のフリースクールも一般化した。(中には30歳程度の年齢にまで対応している所も)
  • 義務教育期間中は、現在の学校に在籍したままの通学となる
  • 在学中の学校によっては、フリースクール通学期間も、出席にカウントされることもある(各学校によって異なります)
  • 数多く点在するフリースクールの窓口として「NPO法人日本フリースクール協会」や「NPO法人フリースクール全国ネットワーク」が存在する
  • 数年以内に正式な教育機関として認定される予定。数々の支援も検討が進んでいる。

不登校児童の増大に伴い「フリースクールは学校に行けない子どもが仕方なく行く場所である」というネガティブな印象から「画一的な学校教育に対するオルタナティブな学びの場である」という認識に少しずつ変化しているようです。

フリースクールのサポートやシステム

イギリスから見る日本の課題

フリースクールの授業

ここから、フリースクールのサポートやシステムを確認して行きましょう。
と言っても、フリースクールのサポートやシステムは、スクールごと、指導者の方針やアイデアごとに異なります。その分、良く探せばご自分に合ったフリースクールが見つかる可能性も高いと言えるのではないでしょうか。それでは下表でその一例をご紹介します。

フリースクールのサポートやシステムの一例

  • 不登校をはじめ、引きこもり、発達障害など多様なケースにも対応している
  • 子ども(本人)のみならず、親への支援やサポートを行うスクールもある
  • 寮完備、カウンセリング対応、自宅学習可能、少人数制や個別指導、専門資格の取得が目指せる、など学校による特色は多様
  • 居場所や心のケアが主体のフリースクールから、アート系、マスコミ系のフリースクール等も存在している
  • 必ずしも通学の必要はなく、中には「訪問型のフリースクール」「家庭教師が来てくれるフリースクール」もある。
  • 山村留学や海外留学や武道、ボランティア、農作業、英会話なども学べるユニークなフリースクールも。

2010年、イギリスでは新政権の誕生を機に「一定条件を満たすことで誰でも国のお金で学校を作れる」ようになりました。これは「フリースクール構想」と呼ばれています。ここでの「フリースクール」は日本での定義とは少々異なりますが、教育の多様な可能性を開くという意味では同じ。日本でも、より柔軟で多様な教育の機会を子どもへ与えることが急務と言えそうです。