異性恐怖症とは

異性と同席・対面する状況を恐れ、不安が抑えられない異性恐怖症。異性恐怖症の方がどの程度いるのか、正確なところは不明です。しかし、異性恐怖症を広く対人恐怖症と捉えると、実に100人中10〜20人程度がかかるとも。異性恐怖症はSAD(社交不安障害)の1つとして位置づけることが出来るでしょう。

異性恐怖症と不登校

思春期が1つのきっかけになりやすい

異性の学生

異性恐怖症は、社会不安障害や対人恐怖症の1つとも考えることができます。例えば、赤面恐怖、電話恐怖、視線恐怖、会食恐怖などの症状が「特に異性の前で強い」場合には、異性恐怖症の可能性も疑うべきでしょう。
なお、異性恐怖症などSAD(社交不安障害)は10代の発症が最も多いとも。この時期は、思春期(第2次性徴)とも重なる時期です。心身共に急激な変化を体験しますから、否応なしに「他人との差」「他人の目」「異性との違い」が気になりだします。それ自体は何ら恥じることのない自然の摂理ですが、そこから「異性恐怖症」などの兆候が始まれば話は別です。これがきっかけで「不登校」へ繋がる危険性も充分に考えられますので、適切な対応をとっていきましょう。

異性恐怖症のケース

当てはまる症状はありますか

まずは下の表で、異性恐怖症の具体例を確認してみましょう。

考えられる異性恐怖症のケース

  • 視線恐怖…異性の視線に恐怖や不安を感じる。
  • 醜形恐怖…自分を醜いと感じ、同性や異性の目が怖くなる。
  • 赤面恐怖…他者、特に異性の前で顔が赤くなっていないか不安になる。
  • 色目恐怖…いやらしい目で異性を見てしまっているのではないか、という恐怖。中国に多い社交恐怖とされるなど。

既にご説明したように、思春期という心身における「特殊な時期」が、異性恐怖症の1つの発症原因としても考えられます。しかし一方で、虐待やいじめなど深刻な事由が異性恐怖症に繋がっているケースもゼロではありません。学校の先生やスクールカウンセラーなど信頼できる大人の方に、一刻も早く打ち明けた上で対処する必要があるでしょう。

異性恐怖症の解決

悪化を防ぐため、迷わずお医者さんへ相談を

学生と自転車

異性恐怖などの症状を周囲に訴えた場合「気にすることないよ」「自分もそうだったよ」などと言われることがあります。しかし多くの場合、こうした励ましによって症状が快方に向かうことはないようです。
異性恐怖症の妄想(全世界の異性が私を笑っている、危害を加えようとしているなど)が高まった場合、統合失調症へと繋がっていく危険性も。さらにはうつ病やパニック障害の予兆の可能性もあるため、辛さを押し殺すことは良い対処法とはいえません。
異性恐怖症が辛い場合には、迷わず心療内科や精神科のお医者さんに相談しましょう。心理療法や時には投薬によって、日常生活に支障が出ないよう、最大限の対処をしてくれるはずです。