視線恐怖症の症状ってどんなの?

不登校は、中学生に多く増加します。これは思春期(自我が芽生え始める時期)とも無関係ではないでしょう。自我が芽生えは「自分」と「他人」を同時に意識始めると言うこと。そうした過程で「自分は他人からどう見られているのだろう」と視線を気にし始めるのは、成長過程において自然なことです。しかし「視線恐怖症」では、そこに「耐えがたい生きづらさ」が加わります。

視線恐怖症と不登校

「思春期」も大きく関係している

10代の不登校を考えていく上で「思春期」という大きなキーワードを挙げることができます。まずは、思春期に起こってくる内外の変化を確認してみましょう。

思春期の特徴

  • 心と体の不一致
  • 衝動や不安
  • 自分探し
  • 万能感の揺らぎ
  • 人の目が気になる

思春期の子供

思春期の特徴を一言で言えば「自分が確定しておらず、不安定」ということができます。これは、心身共に言えることです。他者の見え方、他者の視線が気になるのは、このような「不安定さ」が大きく関係していると言えるでしょう。自身が行動した際に他人が見ているという意識が大きくなり、その「視線」に恐怖を感じ、円滑な社会生活が営めなくなってしまうことがあります。これが不登校のきっかけになることもあるのです。

視線恐怖の具体的な症状

早めに専門家へ相談したい理由

まずは、視線恐怖症の具体的な症状を確認しておきましょう。自分に当てはまるか、確認して下さい。

視線恐怖の症状例

  • 人が自分に注目している・見られているようだ
  • 噂をしているようだ
  • 観察されているようだ
  • 自分の視線が他者を傷つけている

これらの症状は、統合失調症にも重なる部分があります。視線恐怖症だと思っていたのが、実は統合失調症の現れであるケースも皆無とは言えません。視線恐怖症については「単に神経質」「気にしすぎ」「たいしたことはない」と、本人や周囲も考えがえてしまいがち。しかし、辛い状況をいち早く脱するため、そして他の疾患を防止するため、専門家への相談は必須と言えるでしょう。早めにカウンセリングや医師による診断を受ければ、驚くほど生活しやすくなることも期待できるのです。

視線恐怖症の解決

適切治療で辛さの軽減も可能

視線恐怖症の治療薬

カウンセリングや診断で「視線恐怖症」が認められたとき、どのような治療が開始されるのでしょうか。心理療法やカウンセリングを継続的に行いながら、状態によっては投薬によって変化を見ることも一般的です。次の表で代表的な治療薬を確認してみましょう。

視線恐怖など対人恐怖症の治療薬

  • 抗不安薬…その名の通り、緊張感や不安を緩和します。
  • SSRI…気持ちを前向きにするなど、ネガティブな感情を軽減することができます。緊張症状にも効果的。
  • β遮断剤…身体症状の解決に効果的。

上記の薬には固有の副作用や使用条件があります。最大の効果を得るためには、医師の指示に従い、用法用量を守って正しく摂取しましょう。また、薬が強すぎる、あるいは弱すぎる場合などは早めに医師に相談して薬の量を調整したり、変えてもらったりしましょう。