吃音症の症状と治し方

治し方を知って吃音症に対処しましょう。このページでは、放置すれば不登校の原因ともなりかねない「吃音症」の種類や症状、その治療指針までを詳しくご紹介。日本人の1%は吃音とも言われているので、是非とも知っておきたい内容です。
日本人全員の100人に1人程度いると言われる吃音症。吃音症に悩む方は、実は少なくないのです。その症状はひとことで「滑らかに話せない、発話障害の一種」ということができます。吃音の度合いによっては、自信喪失することも多く、積極性まで失われてしまうことも。一説には「成人吃音患者の4割以上が社交不安障害(SAD)を併発する」との指摘もあります。

吃音症が時に不登校へつながる

周囲の理解も大切

ここでは吃音症の理解を深めましょう。まずは吃音症の2大分類を確認します。

吃音の2大分類

  • 獲得性吃音…ストレス(社交不安障害など)、トラウマ、外傷などにより生じる吃音。吃音の10%程度を占める。10代後半以降が発症時期。
  • 発達性吃音…成長の過程で発症する吃音。吃音の約90%を占める。

幼児期の子供

吃音症のほとんどを占めるのが「発達性吃音」。その大きな発症要因は「体質要因」「発達要因」「環境要因」の3つとされています。また、吃音は男性が80%程度とも言われていますが、幼児期にはほぼ男女で半々程度の割合です。
なお、発達性吃音のほとんどが5歳までに発症すると言われています。吃音は、言葉に詰まるなど分かりやすい特徴があるため、子どもの間ではいじめや冷やかしの原因になることもあるよう。実際、それに傷ついて不登校になるケースもあるといいます。こうした連鎖の防止には、周囲の理解も不可欠と言えるでしょう。

吃音の症状を確認しましょう

重度では言葉がうまく出ないことも

吃音症の具体的な症状とは一体どのようなものでしょうか。下の表をご覧下さい。

吃音症状の代表例

  • 繰り返し(ぼ・ぼ・僕は…)
  • 間があく(……あ、あの)
  • 言葉が伸びる(お、おはーよう)

発達性の吃音は、軽度の繰り返し症状から始まることが多いと言われています。吃音症は上表のような特性によって滑らかな会話が困難に。そのため本人がもどかしさやいらだちを感じることも少なくないようです。適切なケアなどを行わなかった場合、つまり吃音症の度合いが進んでしまうと、言葉がうまく出てこなくなることもあると言われています。そのため、出来るだけ早期に専門家へと相談することが肝心となるでしょう。

吃音の解決にむけて

一度専門家に相談しましょう

吃音治療

発達性吃音について、実はその70%〜80%が自然に解消するといわれています。しかし残りの方は、症状が緩和せず、話すこと自体に不安や恐怖、嫌悪を感じるケースも。また、吃音症の初期には、うまく話せる時期もあるなど症状に波があるため、悪化するまで問題視しないケースがあるようです。
さて、吃音治療は「幼児期、学齢期、成人」と年齢によっても異なります。しかしいずれも「流暢に話す・吃音を目立たせず話すトレーニング」「うまく話す成功体験を積み重ねる」「認知行動療法」などが中心となるでしょう。特に幼児期や学齢期では、家庭の理解と環境作りも大切。成人では、積み重ねてきた「失敗体験」に対する心理的なアプローチも重要です。いずれも、カウンセラーや言語聴覚士と言った専門家の助けは不可欠といえます。