不登校生徒への親の対応について

「正しい不登校生徒への対応」を考察します。その第1歩として、まず注意して頂きたいことは「親御さんのみで問題に立ち向かうことは極力避けた方が良い」という事です。不登校の研究は長年行われていますが、結果、一般の方が想像している以上に原因が多岐に渡ることが判明しています。

2つの大きな不登校対処法

「支持的態度」と「指示的態度」について

不登校対処法

不登校の子どもに対しては、大きく2つの対処法(関わり方)が考えられます。
1つめは「支持的態度」です。不登校の子どもを全面的に「支持」し、基本的には「辛抱強く待つ」という接し方で快方・社会復帰を目指します。
2つめは「指示的態度」です。不登校に子どもに対して、積極的な復学・社会復帰を目指します。もちろん強制力を行使するわけではなく、カウンセリングなどで、本人の心を解きほぐした上で、適切な時期に登校刺激を行うものです。
これら2つの態度のうち、どちらが正しくどちらが優れているということはありません。お子さんの状態に合わせて、必要な態度を選ぶ必要があります。

具体的な不登校生徒への対処法

親御さんがすべきこと、心がける態度について

お子さんの不登校について、親御さんが取るべき正しい態度や行動はどんなものでしょう。「対処法」と「心がける態度」を下図にまとめました。

不登校の適切な対処法

  • 子どもの不登校の兆候・サインに気づく…朝起きられなくなる、寝付きが悪くなる、疲労や倦怠感を訴える、友人と遊ばなくなる、保健室に行くことが増える、遅刻、腹痛や頭痛を訴える、わがままや甘え、など
  • 不登校になってしまったら現在の状態を正しく把握する…これがなかなか難しいので専門家を訪ねるべき
  • いたずらに焦らない、焦らせない。押しつけるような登校刺激を行わない。…専門家やカウンセラーと相談の上、順序を踏むのがベスト

不登校の前兆につきましては、上記の他に、ショックな出来事や自信を喪失される出来事があったときにも気をつけてあげましょう。小さなきっかけが発展して不登校に…といったことも少なくないのです。
なお、お子さんが不登校になってしまったとき、ご両親がとるべき態度(心がける態度)は以下のようになります。

ご両親がとるべき態度

  • 子供に何かを強いる言葉(学校に行きなさい、勉強しなさい、など)は言わないようにしましょう。
  • 不登校の子供には何かしら「学校に行きたくない・行けない」理由が存在します。そのつらさを分かってあげましょう。
  • 何よりもまず「登校しない」という状態を受け入れてあげて下さい。
  • 最も大切なのは「子供を信頼すること」です。任せられる部分は本人に任せましょう。
  • 不登校の子供は孤独になりがちです。甘えてくるようならば、しっかりそれに応えてあげましょう。
  • 共感しつつ、子供の話を最後まで聞きましょう。この態度は、親御さんの意見を子供に押しつけないためにも重要です。
  • 気持ちが安定し生活上で何かやりたいことが出てきたようならば、できる限りサポートしてあげましょう。
  • (*読売新聞 平成24年9月20日「こころ元気塾」を参考としました)

文部科学省のパンフレット『不登校への対応について』では、不登校対応策の「5つの視点」が紹介されています。「1.将来の社会的自立に向けた支援の視点」「2.連携ネットワークによる視点」「3.将来の社会的自立のための学校教育の意義・役割」「4.働きかけることや関わりを持つことの重要性」。そして5番目が「保護者の役割と家庭への支援」です。ご両親は、ある意味でお子さんに最も近い場所におり、同時にお子さんのことをよく知る立場にいます。お子さんのSOSに気づいて、速やかに外部と連携を図ることが正しいご両親の対応と言えるでしょう。

適切対応から不登校解決へ

不登校を持つ親御さんは自分のストレスにも注意

不登校を持つ親御さん

「現代において不登校は決して珍しくない」「1度や2度は不登校の危機が訪れる」ということを理解しましょう。問題を家庭で抱え込まず、学校やカウンセラーなど早めに第三者へ相談することが最良の道です。
子どもが不登校になっても、冷静に対応することがご両親には求められています。お子さんの気持ちに寄り添わず、追い詰め、そのまま潰してしまうことだけは、何としてでも避けねばなりません。
同時に、お子さんと同時に親御さんも潰れてしまう、というケースも少なくないよう。重ねて申しますが「無理をせずに、信頼できる第三者を交える」ことは、親御さんの精神状態を守る意味でも大変効果的です。



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参考URL

  • http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121502/021.htm
  • http://www.kisarazu.ed.jp/Soudan/2004_09.htm