登校刺激とは

不登校問題を語るとき「登校刺激」は重要なキーワードとなります。「登校刺激」とは、不登校の子供へ再登校をすすめることです。タイミングが合い、子供のほうでも準備が整っていれば問題ありません。しかし「登校刺激」の誤用によって、それまで積み重ねてきた経過を、全て台無しになることもあるのです。

「登校刺激」の歴史

不登校の歴史から学べること

不登校の歴史

1990年代より、特に中学生を中心に、不登校児童が急増しました。1992年には、文部科学省の提言により「登校刺激を無理に与えるというよりは、静かに見守る」という対応が中心に。これは、不登校が「単なる怠けではない」と社会から認知された瞬間と言えるでしょう。
これによって、救われる子供も少なくなかったはずですが、同時に「不登校から長期引きこもりを生み出しやすい環境」「適切に処置すべきケースも放置する状況」を生んだことも一面では否定できません。実際に2001年、不登校生徒数は過去最大を更新しました。
いま「適切な登校刺激の必要性」がいよいよ重要視されています。

知っておきたい不登校への2つの対応姿勢

心理学・医学的分類から

心理学・医学的分野における不登校の対応。それは「支持的対応」と「指示的対応」に大別できます。

不登校への2つの対応症候群チェックリスト

  • 支持的対応…
    積極的に登校刺激を与えない。不登校を認め、見守るサポート的対応。
  • 指示的対応…
    積極的な登校刺激を与える。問題に積極的に介入し、具体的に解決してゆくポジティブな対応。

支持的対応を奨励した後の予後調査(2001)では、不登校が改善しないケース(引きこもり・ニート、フリーター)も多々見受けられたのです。これ以降は、指示的対応の必要性が見直されることとなりました。もちろん、必要なことは「登校の無理強い」ではありません。

「登校刺激」の正しい行い方

専門家との連携が不可欠

不登校において現在最も大切なこと

不登校において現在最も大切なこと。それは「専門家や対応機関との早めの連携」ということができます。これは、再登校のためというよりも、引きこもりやニート化の防止、さらに深い原因の発見のために必要なことです。
「登校刺激」については、それを与えるべきか否かを適切に見極めることは大変難しい、と理解しましょう。ですから、その道の専門家やプロの支持を仰ぐことが、いよいよ大切なのです。
まるでギャンブルの如く、深く考えずに「登校刺激」を与えるべきではありません。親御さんが不登校問題に直面するのは、ほとんど初めてのはず。一方、専門家は、何十、何百というケースに立ち会ったスペシャリストです。

参考URL

  • http://www.kyutoku-clinic.or.jp/html/senmon_4.html
  • http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121505/004.html