不登校とアスペルガー

「アスペルガー症候群」という言葉を耳にしたことのある方は多いでしょう。しかし、その具体的な様態をはじめ、なぜ場合によっては不登校へと繋がるのかをご存じの方は少ないはず。
「アスペルガー症候群」は、親の育て方、気質、性格の問題ではありません。同症状への理解のなさが、不登校へと繋がる事態は避けたいものです。

アスペルガーとは

他者との「ズレ」から孤立することも

不登校とアスペルガー

広汎性発達障害の一種です。自閉症のひとつにもカウントされています。
「アスペルガー症候群」の名はオーストリアの小児科医師ハンス・アスペルガーに由来。1980年初頭にハンス・アスペルガー氏がヨーロッパで再評価されたことを受け、この概念は国際的な診断基準でも採用されるようになりました。
アスペルガー症候群の大きな特徴は、他者との「ズレ」です。本人も、また周囲も「何だか噛み合わないな」と感じることも少なくないようです。このようなディスコミュニケーションから、居場所を失い、孤立することで、不登校になってしまうケースもあります。

アスペルガー症候群の症状

簡易チェックリスト

子供が、どうも人間関係で不器用みたい。どうもズレている。直感的にそうした「違和感」を覚えたら、アスペルガー症候群の可能性も充分に考えられます。以下の表で、症状を細かく見ていきましょう。

アスペルガー症候群チェックリスト

  • 分かりにくい話し方をする
  • 集団で浮きやすい、集団内の「暗黙のルール」が理解できない
  • 対人関係で何かと衝突しやすい
  • 同時に2つのことができない
  • 人の起こっている理由などを理解できない(正直すぎる、羞恥心に欠ける)
  • 言ってはいけないこと、言わない方がいいことを躊躇なく言う など
  • 細部にこだわりすぎる
  • 想像力の障害
  • 収集癖
  • 行動のパターン化
  • 真面目すぎる
  • 感覚が鋭敏、あるいは鈍感 など

アスペルガー症候群の方は、別に学力などに問題がない場合も多く、時には優秀です。そのため「わざと人の嫌がることをしているのではないか」等と、周囲の方の不信感を買うことも少なくないようです。

アスペルガー症候群の改善

さらなる研究が待たれる

アスペルガー症候群の改善

アスペルガー症候群は先天的な要素が強く、中枢神経系のトラブルとも言われています。このように、アスペルガー症候群の原因は完全には分かっていません。
症状が軽く、周りからの理解も充分な場合には「ユニークな人」程度で済むでしょう。しかし、本人が苦しさや生きづらさを感じている場合には、専門家へのご相談がおすすめです。アスペルガー症候群は単なる「個性や気質の問題ではない」ことをよく理解する必要があります。
なお、アスペルガー症候群は、女性に比べ男性のほうが発症しやすいとも言われています。上記症状に当てはまり、なおかつお子さんが男児である場合には、特に注意してあげましょう。

参考URL

  • http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-006.html
  • http://allabout.co.jp/gm/gc/302573/