高校生の不登校 その後

不登校の高校生の気になるその後とは。全体の約1.7%が不登校である高校生。普通に復学、進学する子も少なくない一方で「中退、引きこもり、ニート、フリーター」になる可能性も。特に注意したいケースも併せて掲載しています。
不登校の高校生は2011年度で56,292人。これは、高校生全体の1.68%程度に当たります。学年別に見ますと、高校1年の不登校が最も多く、学年を経るごとに減少していきます。
現状では、不登校の高校生に対する追跡調査は、まだきちんと行われていません。しかし断片的なデータから、分かることも多いのです。
(データは、内閣府「子ども若者白書」平成25年全体版、および、特集・高校中退者・中学校不登校生徒の「その後」と地域における支援より)

何が高校生を不登校にさせるのか

高校での不登校きっかけ

高校での不登校きっかけ

高校生の不登校きっかけは、家庭や学校ではなく「本人に係る状況」の割合が高いことが特徴です。中でも「無気力」が全体の1/4程度を占めている点には是非注目したいところ。
高校生の「無気力」と聞くと、進学や受験に関する悩みだろうか、と考える方も多いでしょう。しかし、いわゆる「進路にかかる不安」からの不登校は、5%以下と決して多くはありません。「無気力」の一部には「燃え尽き症候群」や「慢性疲労症候群」等の可能性も考えられます。
(データは内閣府「子ども若者白書」平成25年全体版より)

高校不登校〜特に注意したいケース

いじめに関連した不登校には要注意

最近の調査結果より、特に注意した不登校の一例が明らかになっています。
それは「いじめ・不登校の経験が引きこもりへと繋がりやすい」という事です。
これは「引きこもりの40%以上が、小中学生時代にいじめられた経験があること」そして「引きこもるきっかけの10%以上が不登校である」という
データから導き出されます。
いじめ→不登校という経過を経た場合、次に「引きこもり」となる確率は充分にあるといえるでしょう。
(2010年に内閣府が発表した「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)報告書」より)

「不登校高校生」の進路について

引きこもりや中退を経た場合

「不登校高校生」の進路について

高校生が、そのまま中途退学という選択をしたとき、どのような進路を辿るのでしょうか。
高校中退者は、現在減少傾向。2011年時点で1.6%です。彼らの8割近くが仕事や新たな学校へと通学している一方、2割は「仕事にもついておらず、学校にも行っていない」という状態。
(特集 高校中退者・中学校不登校生徒の「その後」と地域における支援 より)
また、現在引きこもっている方の30%以上は、10代のうちからそうした状態にあるようです。
(「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)報告書 2010」より)
適切に対処できず「不登校から引きこもり、中退」というプロセスを辿った場合、そのままニートになる確率も高いと言えるでしょう。

高校生の不登校。その後の人生は…

不登校後の進路の選択肢は広がっている

不登校となった高校生の進路は、ここ10年ほどで大きく傾向が変わりました。1990年代までは、不登校になったあとは中退をして、そのまま就職をしたりフリーターになるというケースが過半数でした。ところが近年では、大学や専門学校へ進学している人の割合も大幅に増えています。
これは、以前に比べて「不登校」という言葉が世間に浸透した影響が大きいためでしょう。不登校をサポートする仕組みが世の中にあるということは、かつてはあまり知られていませんでした。あらためて勉強をし直したいと考えても、多くの人はその方法がわからなかったのです。
一方現在では、サポート校やフリースクール、通信制高校といった受け入れ先の存在が広く知れ渡っています。また、不登校の生徒に特化した家庭教師を派遣している機関もあります。さらに、インターネットの普及によって、自宅にいながら学習する方法も確立されました。
高校中退のままでいるよりは、大学や専門学校などに進学するほうが将来の選択肢は広がります。ということは、サポート校やフリースクール、家庭教師などを利用することが、そのまま人生の可能性を開くことに繋がるのだともいえるでしょう。



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参考URL

  • http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h25honpen/b1_03_01.html
  • http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h21gaiyoupdf/pdf/gaiyo_tokushu.pdf