不登校と統合失調症について

100人に1人程度はかかるとも言われる統合失調症。医学の進歩により、現在では治療による症状軽減が可能な病気となっています。統合失調症は、進学など、人生の大きな転機がきっかけとなることが多いとも言われていますので、こうした時期には、子どもを追い詰めず、気をつけて見てあげることが大切でしょう。

不登校と統合失調症について

不登校と統合失調症には重なる部分も多い

話をする親子

思春期から中年期にかけて発症することが多いとも言われる統合失調症。初期症状は、不登校をはじめ、引きこもりや、うつ病、起立性調節障害の症状に重なる部分も。特に、不登校の大きな要因「無気力」は、統合失調症の主症状と重なります。
かつて統合失調症患者は社会と隔離されることもあり、怖いイメージや「他者に知られたくない」と考える方もおられるかも知れませんが、得策とはいえません。兆候に気づき、早期治療を行えばそれだけ多くの対処が可能です。
統合失調症は、不登校の中でも、比較的緊急性を要する事例と言えるかも知れません。まさに、親御さんの迅速な対応が問われています。

統合失調症の兆候・症状

不登校のお子さんにこうした症状はありませんか

ここでは具体的な統合失調症の兆候や症状について知っていきましょう。

統合失調症の兆候と症状

  • 幻覚…物音や声が聞こえることが多い。命令や悪口、監視と言った内容もしばしば。幻聴と会話をするようになることも。
  • 妄想…迫害妄想や誇大妄想など様々な妄想を信じるようになります。それに従い、普通の人からは理解しがたい行動を取ることも。
  • 生活障害…話題が飛ぶ、話の焦点がずれる、不安や感情の高まり、感情が湧きにくい、他者の気持ちが理解できない、等。また、部屋の整理など身辺の身だしなみをしなくなり、不眠、日々の計画性や意欲がなくなるといった症状も。引きこもりに似た症状を示すことも。
  • 病識障害…初期には、自分の神経が過敏になっていることを自覚。しかし病状が進むと自分の状態を把握できなくなります。

統合失調症では、妄想や幻覚、感情の平板化などが現れます。社会的能力が低下し、コミュニケーションが困難となることも想定されるのです。

統合失調症の解決

周囲の方はできる限り心に余裕を

手をつなぐ親子

統合失調症の兆候が見られる、あるいは発症した場合、まずは「不登校解決」というよりも、治療や改善に務めて下さい。症状が疑われたら専門家への早期受診・相談が得策です。
統合失調症の治療は5年、時には10年程度の長いスパンもあり得ると覚悟しましょう。周囲の焦りが、本人の病状を悪化させることもあるのです。
また、長期化する不登校では、統合失調症をはじめとした精神疾患の発症リスクが約10%程度もあるとも。しかしもちろん、無理に子どもを登校させて不登校長期化を避ければいい、ということではありません。やむを得ず不登校が長期化する場合、こうしたリスクも常に考慮する必要が必要となるのです。



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